【新世紀エヴァンゲリオン】エヴァの栄枯盛衰を勝手にアナリティクス 1994-1996

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社会的ブームになったエヴァンゲリオン

年表と数字には出てこない、当時の盛り上がりと渇望感(今なら普通に売っている関連アイテムがなかった)を思い出しつつ、時系列レビューしていきたいと思います。

インターネットがパソコン通信と呼ばれていた時代からスタートしますので、メディアの中心がTV、ラジオ、書籍です。コンビニでフィギュアも売っていませし、ポケベルって若い人わかるかなぁ。アナログからデジタルへ移行する最後の時代でした。

1990年にNHKから放送された『ふしぎの海のナディア』終了から数年後、一部の熱狂的なファン以外からガイナックスの名前は忘れ去られようとしていました(エヴァの製作会社はガイナックス)。

 

1994年末~1995年春、初夏

テレビ放送に先立つ1994年12月より角川書店漫画誌『月刊少年エース』で貞本義行によるコミカライズ(漫画化)作品が連載が開始。私が初めてエヴァを知ったのはこの漫画版でした。エヴァそのものより、『ふしぎの海のナディア』のキャラクターデザインをされた貞本義行さんのイラストが好きで、「漫画が読める?やったぜ、おい」という感じでした。アニメより無印スクエアのゲームにハマっていましたが、再びアニメ、漫画に興味を持つきっかけになった作品だと思います。エヴァの、この時点の一般認知度はほぼゼロと付け加えておきます。

 

1995年7月22日、23日

茨城・潮来ホテルにて、TVアニメ第壱話、第弐話を上映。いわゆる初号試写です。(初号機を一号機と呼ばないのはここから)

動いているエヴァンゲリオンが人前にはじめてでた日であり、当日その場に行かれた方は幸運だったでしょうね。

実際に視聴された小黒祐一郎様の記事をスーパーコピー。

音付きの『エヴァ』を最初に観たのが、1995年7月22日に茨城の潮来ホテルで行われたイベント「ガイナ祭95」だった。この時には第壱話と第弐話を上映。アフレコの時にも思ったけれど、第壱話や第弐話についての最初の印象は「普通のロボットアニメ」だった。勿論、GAINAXらしく凝っているところは沢山あるし、第弐話のトリッキーな構成は新鮮だった。第壱話のEVA発進や、ゲンドウの「その為のネルフです」のキメ方などは格好いいのだけど、庵野さんならこのくらいはやって当然だろうと思った。第壱話Aパート最後でジオフロントが見えた時のBGMなど、あまりにヒーローものの定番的な選曲だったので苦笑してしまった。スタンダードなロボットもの、ヒーローものに、現代的なエッセンスを振り掛けていくのかなと思った。それが大間違いである事は次第に分かっていく。

 改めて観返すと、第壱話は、後のエピードと随分とノリが違っている。会話の間合いまで違うのではないか。エントリープラグにL.C.Lが注入されたところで、呼吸を止めたシンジの顔が風船みたいに膨れる描写、あるいは愛車アルピーヌ ルノーA310(改)が破損した事について、ミサトが「しっかし、もおサイテー。せっかくレストアしたばっかしだったのに……(中略)トホホ~」とモノローグを云うのも(しかも、モノローグを云っている間は背景が黒ベタになる!)、後の『エヴァ』だったら、やらないだろう。
 シンジが、ゲンドウに初号機に乗れと云われる場面で、ネルフの作業員が仕事の手を休めて、2人のやりとりを観つめる描写が2カットある。同シーンで使われているBGMの効果もあり、作業員達はシンジに対して同情的な態度をとっているように見える(コンテでは、さらにもう1カットある)。この2カットに違和感を感じるのは、シンジとゲンドウの関係に対して、第三者の目線を入れているからだ。ウェットさも、らしくない。第壱話の段階では、まだ普通のアニメだ。

 内容的にも、色々と思うところがある。例えば、第壱話ラストで初号機で出撃した事について、冬月が「碇、本当にこれでいいんだな」とゲンドウに念を押す。当時は、息子であるシンジを出撃させていいのか? という問いなのかと思ったが、今なら、ユイの魂が入っている初号機を戦闘に使っていいのか? の意味にもとれる。あるいは、初めて逢うシンジにミサトが自分で送った写真(胸の谷間に矢印を引いて「ここに注目」と書いてあるやつ)は、彼女にしては相当頑張った自己アピールだったんだよなあ、と思ったり。
 シンジは第3新東京市を訪れた時、綾波レイに似た少女を一瞬、目撃する。第壱話の段階で、すでに綾波レイはケガをして包帯を巻かれた姿になっているのだから、彼が目撃した少女が綾波レイであるはずがない。第壱話を観た時には、雰囲気を出す為の演出だろうと思った。そして、後に劇場作品として公開された「第26話 まごころを、君に」で、ようやくあの描写 の意味が分かり、「なるほど、そうか」と膝を叩いた。シンジは物語が始まった時から、母に見守られていたのだ。

WEBアニメスタイル_COLUMN

 

1995年10月4日

テレビ東京系列で第1話放送 視聴率 6.8%

いやー、オープニングからココロを鷲づかみにされました。伝説のはじまりです。

エヴァンゲリオンはさまざまにメディアミックスされてきましたが、紙媒体が主体の宣伝だと、アニメ等に興味のない人に、どうしてもいろいろ誤解を与えちゃう。映像の斬新さやストーリーの組み立てがいくら素晴らしくても、”停め絵”だけ見たら他のアニメとあまり差がない。しかも人造人間より可愛い女の子の方が売り上げに結びつき安ければ、アスカ、レイを前面に出す、イタイ美少女モノ風アニメ(実際そうだけど)に見えてしまうんです。「昨日エヴァ見た?」なんて公衆の面前で口にでもしたら、空気が凍りついてしまう、一種のタブーでした。

宮崎勤の事件からアニメ、漫画、ゲームは人間に悪影響を及ぼすという風潮が高くなりオタクには市民権のない時代だったので。

エヴァは動画じゃないと魅力は伝わらないからなぁ。面白いから試しに一回だけ見てみてよ」って、口コミで宣伝するんです。「つまらなかった」という反応は一度もありませんでした。

 

1995年12月21日

LD、VHS発売開始 エヴァンゲリオンの思い出より

エヴァンゲリオンのビデオ版・LD版は、本放送後に初めてパッケージ化された映像商品です。明朝体の文字をふんだんに用いたジャケットを見れば、当時のことを色々と思い出す人も多いのではないでしょうか。各話のキーワードがこれでもかっていうくらいにスタイリッシュな明朝体で様々なスタイルでギュウギュウ詰めに詰められていて、しかもイラストの各キャラクターの構図も斬新さを突き抜けて神の領域に達しています。ミサトさんのポーズなんか凄いですよ。

 やはり熱狂当時だけあって、力の入っているジャケットなのですが、後半からは少し意匠替えして、おとなしめになっています。それでもジャケットを飾るイラスト群が力作揃いなので、見ていて飽きないです。LD版なら部屋に飾っていると様になりそう??

 DVDがまだなかった時代なので、ビデオのように磁気テープがすり減らないLD版は貴重でした。僕自身はというと、ビデオもLDも買わずに、ツタヤでレンタルしているのを立て続けに借りて見たクチです。

 ビデオ版・LD版では、21話:ネルフ誕生・22話:せめて、人間らしく・23話:涙・24話:最後のシ者の4話はビデオフォーマット版として、追加シーンがあります。劇場版シト新生のDEATH(編集編)で、新たに追加されたシーンが収められています。詳しく確かめなかったので分からないのですが、記憶が正しければ、編集編に収録されていないシーンも新たに追加されています。販売されたのが98年と、完結版後ですので、おそらく劇場版でも流れなかった新しいシーンでしょう。冬月が愛知県のバラック船でもぐりの医者として働いているシーンや、アスカが夜の線路で迷い、布を被った大勢の人もどきに押し流されるシーン、レイの姿をした白い使徒が妖艶な声で初号機に乗るシンジを誘惑するシーンなどです。

 LD版では、劇場版の豪華なBOXも発売されました。その後DVD版が発売されたので、ビデオ・LD共に絶版となりました。今のところ入手手段はヤフオクか、amazonマーケットプレイスしかありません。

VHSビデオ・LD版 新世紀エヴァンゲリオン

 

1996年3月1日 (放送中に発売されたゲーム)

セガサターンアドベンチャーゲーム新世紀エヴァンゲリオン』発売開始。

スポンサーであるセガの本領発揮。と言いたいところですが、2月にソニープレイステーションファイナルファンタジー7が発売される発表があり、次世代機の覇権はプレステとなった後でした。サターン本体をもってて、エヴァ好きならこのゲームを持っている人をちょくちょく見かけたものです。(他にエヴァコンテンツが少なかった)私はプレステ派だったので…。

1996年、スクウェアがFF7でPS参入を電撃発表! その初報の裏側が語られる

 

1996年3月27日

第26話放送(最終回) 視聴率 10.3%(最高視聴率)

問題の第25話、第26話。それまでのストーリーの流れを、明後日の方向にブン投げ。物語の終わりで、お話の風呂敷はたたまなくてもよいという悪習をつくった先駆者です。

 

1996年5月4日から19日

ガレキゲリオン
渋谷の海洋堂ホビーロビーで開催。ガイナックス公認の、各メーカーによるガレージキットの展示・販売の会。

海洋堂がまだ知る人ぞ知るメーカーだった頃。食玩チョコエッグでスマッシュヒットをとばしたのが1999年暮れになるので、さかのぼること3年前のイベントになります。なにげにやっていることは今と変わらない。

エヴァ海洋堂が切っても切れない関係に発展していく、最初の一歩です。

チョコエッグはそれからどうなったのか : Timesteps


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