【未来予想図Ⅲ】僕らが夢みた電脳世界は業界破壊を生み出すことに『あの時』、気付いていただろうか

クラウド

実体のない影をつかむような空虚さ。目に見えないものを信じる偶像破壊。手に手をとった筈がすり抜けていく。

もしくは「 i 」。そして、曖昧。

私ってば詩人だわ。

これは、古い業界の敵になってしまった、電子化のはなし。

 

Kindleの隆盛がすざまじい。

Kindleとは、Amazon.comが開発・販売する電子書籍リーダー端末、およびそのサービスの総称。日本では「キンドル」表記も。

Kindleとは - はてなキーワード

いわゆる電子ブック。

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本を持ち運んだり、置いておく場所の問題を解決してくれる優れモノだ。(発色が実物の本とは少し違うらしい。私はiパッドを使ったことはありますが、キンドル未体験なので「らしい」といっておきます。)ネット環境に親和性が強いので、分からない語の検索や、キーワードから物語の裾野を広げ安いんだろうなぁ。

オタキングこと、岡田斗司夫氏がキンドル電子書籍)について興味深いことを話していた。

集英社がとうとう電子書籍サービス『少年ジャンプ+』を開始したことについて、「本当は、電子版はやりたくなかったけど、周りの出版社がやっているからやらざるを得ない状況に追い詰められた」というものだ。某海賊漫画のいう、時代のうねりにみずから飲み込まれてしまったという。

もともと電子書籍に前向きだったのは角川書店(だけ)で、それも様子見をしながらの発売だった。

角川に続いたのは、秋田書房、小学館講談社の順で、『大手』ほど電子書籍化にのりきではなかった。少年エース、チャンピオン、サンデーやマガジン、ジャンプの順で参入していったとも書ける。

本が売れない。

小説の売上で「赤」を出しても、漫画というドル箱で補う体力がかつてはあった。しかし、業界全体の不振で弱い出版社から順に、新たな販路を電子書籍に求めていった結果、古い販売形態で最後まで残れたのは集英社だけになってしまった。

その集英社も、いずれ電子書籍に踏み込んでいくターニングポイントがあり、それが少年ジャンプの電子化なのだそうだ。

(出典うろおぼえ。ソース不明)

 参考:少年ジャンプルーキー(はてなが開発)

はてな、集英社・週刊少年ジャンプ編集部が運営するマンガ投稿サイト「少年ジャンプルーキー」のサービス企画・開発に協力。投稿された優秀作品は「週刊少年ジャンプ」本誌での掲載も - プレスリリース - 株式会社はてな

 

CDが売れなくなった音楽業界と同じ現象がおきたんだなぁ。

2000年代後半から急速に伸びた音楽のウェブ配信サービスのせいで、音楽業界の幅はものすごく狭まった。売上を上げようとして価格競争に走ってしまったばかりに利益を出せなくなって、狭く深く局所的に人気のあるアーティストを切ってしまう。ダウンロード販売が台頭してきたのもあるけど、自分で音楽の多様性に「さよなら」しなきゃいけなくなってしまった。

パンドラの箱をあけっちゃったのですよ。

誰も得しない。そして誰も居なくなった。

アイドルやアニソン、タイアップ歌手しか生き残れない悪夢の時代。彼らが歌が上手いかっていったらそうでもないじゃん。(おっと言いすぎか)

古いものが、新しいものに変化する、通過儀礼なのかもなぁ。 今の音楽業界の姿が、5年後の出版業界の姿だとするとゾッとするけど。

ウェブに浸食されて業界規模が縮小した、という過程は二つとも同じ流れだと思う。

 

攻殻機動隊(1)

電子化された社会をイメージするたびに、士朗正宗氏の描いた『攻殻機動隊』を思い出す。

あれは業界破壊をし、失業者を生み出した後の世界なのだろうか。

リアリティはあるが、1990年代当時と繋がる世界には思えなかった。嘘くさかった。

で、あるならば私が読みたかったのは、古いものが淘汰されていく様の予言じみた『滅びと再生』の物語だったのかもしれない。