コーヒーブレイク

2015年もあと少しで折り返し地点に到達しようとしている。

個人的には、雪が融けて桜が散ったらあっと言う間で今に至る。このまま年末まで押し流されていったらどうしよう。ちょっと時間がたつのが早すぎて焦りそうになる自分を落ち着かせる。どーどーどー。

いかんせん、急いてもミスは多くなるばかりならば毎日を地道にこなしていくほかない。問題になるのはモチベーションの低下。望んだ結果がなかなか得られないと気持ちがしおれてしまいそうになる。こんな時は私の中のMさんの活躍に期待する。

ひたむきに、そしてひたむきに。どうやら私は、流行りの五月病にはならずにすみそうだ。

 

人生は苦いから、コーヒーくらいは甘くていい

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』より引用

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格好いいセリフを書いてみる。缶コーヒーのキャッチコピーかと思いきや、ライトノベルの一節に出てくる比企谷 八幡くんの独白だ。うまいこと言いますな。ひねくれぼっちなだけはあられる。

知っている方には何分憚りながらになるが、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』は【このライトノベルがすごい!大賞】(毎年発表ランキング)で2年連続1位を獲っている。1~5巻までの助走期間を我慢できれば6巻の面白さに報われる。…はず。

ガガガ文庫 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6(イラスト完全版)

千葉の高校を舞台にした中高生向けの小説なのだが、作者の渡航先生の軽快な文章まわしのおかげで大人のお友達も読みやすい。

比企谷くんとはこの物語の主人公であり、慣れあいと表面的な付き合いを欺瞞と切り捨て、それを極端に嫌う性格の持ち主。まわりに適当に合わせず生きている。しかしだからと言って必要悪な時以外は空気を読んで他人に迷惑をかけたりしない。すばらしい。

部活動では美少女二人と持ち込まれる難問を手助けする「奉仕部 」なるものをやっていて、なにげに充実した高校生活をおくっている。彼曰く、「リア充爆発しろ」とのこと。

そんな比企谷くんの「人生は苦いから、コーヒーくらいは甘くていい」というセリフはどうも高校生らしくない。社会人になって、ようやく実感のわく言葉だと思う。

ちょっと疲れてしまってもパワーで押し返せる若さが、この主人公には幾分か足りないし、そんなやさぐれているところがなんとも言えない魅力になっている。

 

物語の紹介はこれくらいにして、それで私は何を言いたいかだが、人生もコーヒーもどちらも苦いから価値があるんだろということだ。えっ?わざわざあらためて言う必要ない?ですよねー。

人によってその苦さとは、才能や容姿などの先天的な素質、人間関係やコミュ力などの後天的なものがある。共通してどちらも簡単には変えられない。突然アイドルにはなれないし性格を直せと言っても無駄である。

誰かのせいにして問題を解決したかのようにしても、自分自身が納得した答えでなければいつまでも沸き上がる疑念に悩まされ続ける。

うまくいかない、ことがある。不思議なことにこの世はだいたい思い通りには行かないように作られている(笑)。神様、苦い。

でも変えることができない自分を嫌いにならずにいれたら、そのコーヒーのビターなところも好きになれるのかもしれない。

 

私にとって

苦かった経験はたくさんあるが今になって役に立ってくれていることも多い。

人間関係は大事でそのまま今に繋がっている。表面上の付き合いをする人と、深い絆を持てる人との違いは何か。子供の私は分からなかった。

交遊範囲は広い方が良い。圧倒的に表面上の付き合いで人に会う機会は多いのだから、上手く渡っていく術を身につけていた方が楽に生きていける。しかし薄っぺらい関係を続けていくのは重荷に感じるし疲れる。

だから本当に分かりあえる人は少数でいいと思っていた。

そのまちがいを引きずったまま大人になってしまって苦い思いを何度もした。比企谷くんが周りに適当に合わせることを欺瞞だとするならば、この世は全てまやかしでしかない。なぜなら浅い付き合いも深い付き合いもそう大差ないからだ。

あるのは人によって優先度を変えて接していることだけ。

人付き合いは難しい。相手の人を知らなさ過ぎるから。

何故あの時の自分の知識にそんな単純なことが組み込まれていなかったのか悔やむ。アンドそんな馬鹿だった自分を肯定してあげられくいには年をとった。

 

私は演出論を知っている。

うまくいかない人間関係を表面上から読み取りコントロールする技術だ。知っていれば、『あの時』もっと他の選択肢があって別の結末もあり得たのかもしれないと思っている。

これからいずれ壁と呼ばれるものにぶち当たる後輩には私と同じ苦しみで時間の浪費は避けてもらいたい。

だから表現と演出について知り得たことを書いていこうと思う。つづく